こんにちは、新米猟師のぽちお(@yamanouenokazu)です!
「狩猟に興味はあるけど、自分に向いてるか不安…」
そんなことを思った経験はありませんか?
特にこんな方。
- 頑張ってもどこかでミスしてしまう
- 自分に動物が殺せるか不安
- 細かい作業が苦手で不器用
そこで今回は、猟師の向き不向きについて、猟師目線で解説していきます!
- 猟師に向いている人の5つの特徴
- 猟師に向いていない人
- 猟師になれないこともある?
猟師に向く人 5つの特徴
いったいどんな人が猟師に向いているのでしょうか?
猟師に向いている人は、ズバリこういった人です!
- 慎重な人
- トラブルに強い人
- 研究熱心な人
- 手先が器用な人
- 社交性がある人
それぞれについて、見ていきましょう。
準備を怠らず、慎重な人
狩猟は第一に慎重な人間が向いています。
大雑把に適当に狩猟をしても、ケモノを捕ることはできません。
基本的に狩猟は、ケモノ達のフィールドに入り込む形になります。
山に入れば自然に溶け込むことが大事です。
わなを仕掛けて獲物をとる場合などは、現場を荒らさず人間の痕跡を残さないようにしないといけません。
また、罠でケモノを捉えた時も、遠くからケモノを観察し近付くタイミングや襲われた時に逃げ場所の確保など、慎重を期す必要があります。
また、猟銃を扱う場合は危険を伴います。
2021年の3月にも、栃木県で誤射事件がありました。
ベテラン猟師による誤射事件もあるため、慣れているから大丈夫だろうとたかをくくらない行動が求められるます。
上記のことを踏まえると、狩猟をするには慎重な人間が向いていると言えます。
危険な現場でもトラブルに強い人
猟師の活動は危険が隣り合わせ。
どれだけ慎重に行動した場合でも、危険は伴います。
そのため突発的なアクシデントにも落ち着いて対応できる人間が好ましいです。
山を歩いている時に滑落する場合もありますし、ケモノにばったり遭遇し襲われることもあり得ます…!
ケモノの足をくくって捕獲する罠で捕まえても、捕獲直前でくくり罠が外れケモノが襲ってくることもあります。
そんなアクシデントが起きた場合にも、パニックにならずに冷静に対処できる人間が向いていると言えるでしょう。
試行錯誤し続ける、研究熱心な人
狩猟には些細なことも疑問に持ち考えられるような、研究熱心な人が向いています。
狩猟は1日にしてならず。
罠猟も銃猟も、山の変化やケモノの機微などを細かく観察し対策をしないと簡単にはケモノを捕らえることはできません。
射撃場で練習して銃の微調整をしたり、何度も実験して罠を改良し続ける必要があります!
漫然とやっていては狩猟は難しいため、しっかり現状把握し対策を練っていく必要があるからです。
また、突発的な事故を未然に防ぐためにも、安全性への試行錯誤は怠らないことが必要になります。
手先が器用で素早く確実にできる
猟師は手先が器用な人が向いていると言えるでしょう。
猟銃の扱いや、罠のメンテナンスなど、猟師は手先を使う作業が多くあります。
他にも、くくり罠を自作する時やケモノの解体・生肉の時など、手先の器用さを求められる作業は多いです…
また、ケモノの皮やツノなどを活用する場合にも大いに関わってくるので、手先が器用な猟師は重宝され、活動の幅も広がってくることでしょう。
社交性がある
猟師は孤独な一匹オオカミというイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、意外と人とのコミュニケーションが大切なんです。
地域ごとの猟師コミュニティである猟友会では横のつながりが深く、コミュニケーションを取ることが苦手な猟師は、日々の活動に支障が出てくる可能性もあります。
住民の方の理解も絶対に必要です。
無愛想な人が鉄砲持って山に入っていたら、どんな人間も怖いですよね…。
住民の方にも理解してもらえるように積極的にコミュニケーションを取るのは大事です!
基本的に猟師は、個人それぞれに猟場があります。
それを知らずに、他の猟師の猟場へ入って猟をしてしまうと反感を買ってしまいます。
よって狩猟を行う際は積極的に周りと交流していく必要があります。
猟師に不向きな人の3つの特徴
では逆に、猟師に不向きな人の特徴についてお話ししていきます。
猟師に不向きなのは、こういった方です。
- 感受性が強い
- 体力がない
- 潔癖症
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
感受性が強い人
猟師はケモノを捕まえたら屠殺(とさつ)をしなくてはなりません。
つまり、ケモノを殺さなければいけません。
屠殺の現場はケモノの鳴き声や血などにより凄惨な状況になります…。
日常生活では味わうことのない強い刺激となるため、慣れないうちは生活に支障をきたす可能性も考えられます。
ある程度耐性はできていくとは思いますが、感受性が強すぎる人は猟師は難しいかもしれません。
体力がない人
狩猟はかなりの体力仕事です。
ケモノを捕獲した後は、山から降ろして持ち帰るのですが…。
引きずるのも困難なほど大きなイノシシを山から下ろすのは、想像を絶するほどの重労働です。
また重たい銃を持って、険しい山の道なき道を何時間も歩くなんてことも数多くあります。
捕まえたイノシシを死に物狂いで山から下ろして、すぐ解体。気づいたらもう夜になっている!!
そんなことは日常茶飯事です(笑)
やっていれば徐々に体力もついていきますが、体力に自信がない場合は覚悟して挑んだ方が良いかもしれません。
潔癖症の人
猟師は山に入って泥だらけになりながら、虫と格闘しながらケモノを抑えたります。
時には自分の体にマダニがくっついてしまったり、ウジ虫がついた腐ったケモノの回収なども行います。
よって潔癖症の方には辛いことが多いです。
感染予防の観点からは清潔さは大事になるので、キレイにしたい気持ちとのバランスは必要です。
しかし、アルコール消毒したものしか触りたくない…といった極度の潔癖症の人はなかなか難しいでしょう。
管理ができない人
猟銃などの猟具を扱うときは、かなり注意が必要になります。
家ではガンロッカーで厳重に保管し、持ち運ぶときは肌身離さずに行動し、コンビニなどに入る事も許されていません。
管理をおろそかにした場合、法的に罰されることもあります。
また、罠の場合は仕掛ける際は土地の権利者などの許可が必要になりますし、仕掛けたら責任を持って毎日見回りが必要です。
基本的に上記のことを守ることができない場合は、猟師をするのは難しいでしょう。
そもそも猟師になれない人
そもそも狩猟免許を取得できず、猟師になれない人もいます。
運動能力が著しく低い場合や、精神鑑定で問題があった場合は狩猟免許の取得はできません。
また、前科がある人間、親族に反社会的勢力の人間がいる場合などは基本的には銃の所持許可が下りないため、銃猟師にはなれません。
同じく過去に精神疾患の診断されている場合も、銃の所持許可は下りない可能性があります。
例えば家族にうつ病の診断が下されていた場合、猟銃の自宅保管が認められない場合もあるので注意が必要です。
不安な場合は、お住いの都道府県の担当部署まで確認しましょう。
最終的にはやる気、情熱、熱意がすべて。
今回は猟師目線からみた猟師に向いている人向いていない人でした!
性格や特性上向き不向きはどうしても出てくるとは思いますが、向いていない部分は乗り越えていけばいいだけなので、そこまで気にする必要はありません。
最終的にものをいうのは、結局のところやる気、情熱、熱意だと思います。
ぜひあなたもやる気と情熱と熱意をもって、猟師を目指してみてくださいね!!