ジビエをもっと、あなたらしく。
ジビエを食べる人、つくる人、届ける人。 すべての人に、エールを。
ジビエーるに関すること

このたび、編集長になりました。

こんにちは、あかりんご(@akairngo252588)と申します。

私は、大阪を中心に鹿肉専門のキッチンカーの店長です。

3年前からライターとして関わっていた、このジビエ専門サイトジビエーる

この度、前編集長のやのだいちさんからご指名を頂き…

編集長になりました。

今回の記事では、私の自己紹介とともに、編集長として今後のジビエーるの方向性について語らせてください。

24歳の鹿肉専門キッチンカー店長です

私あかりんごは、現在24歳(2022年時)の新卒キッチンカー店長です。

大阪、神戸、淡路島で鹿肉専門のキッチンカーを運営しております。

キッチンカーの目的はただ一つ。

鹿肉を食べたことがある人を1人でも増やすことです。

ジビエとわたしの4年間

私がジビエーるのライターとして記事を初めて投稿したのは、2019年の10月でした。

そこから、4年間。

思えばあっという間だったけど、濃い4年間です。

細く、長く、下手くそにジビエと向き合ってきました。

2019年:初めてのライターデビュー

2019年の当時、神戸大学の農学部に所属している2年生。

農学部で畜産を学び、酪農家を志していたものの、飼料の海外依存などの現状に疑問を抱きモヤモヤを抱えた時期でした。

そんな中、兵庫県の丹波篠山市で鹿肉を初めて食べます。

「お…美味しい!」

ここから狩猟やジビエに興味を持ち始めたのでした。

猟師で元編集長のやのだいちさんと出会ったのも同じ時期で、ライターにならないかと声をかけて頂いたことをきっかけにライターを始めました。

初めての記事は、畠山千春さんの「わたし解体はじめました」を読んで、それを要約するというもの。

畠山千春さんの「わたし、解体はじめました」を読んで。 こんにちは!あかりんごです!畠山千春さんの「わたし、解体はじめました」を読みました。 この本では… ...

今読み返すと、もう全文リライト(文章を書き直すこと)をしたくなるほどのクオリティです…。

ですがライターの経験値は変われど、変わらない熱量を感じます。

2021年:下手くそに鹿と向き合った学生時代

大学の学祭に鹿肉を出店した時の様子。

そこから、鹿肉をただ食べる学生団体を立ち上げました。

しかし、上手くできません。

獣害を下手くそに語り、大学の教授に呼び出されてお叱りを受けました。

反省して、次に活かしました。

主催したジビエマルシェの様子。

学祭やマルシェに出店するといった経験を経て、ついには神戸一の観光スポットである神戸ハーバーランドでジビエマルシェを主催しました。

その他にも、狩猟や解体を学んだりといった活動を通してジビエへの理解を深めていきました。

2022年:ジビエを仕事に、キッチンカーを起業

鹿肉専門のキッチンカーSHIKASHIKAの外観。

進路選択の大学4年生。

一念発起し、クラウドファンディングに挑戦しました。

鹿肉キッチンカーで鹿肉の文化を作るという目的で行ったクラファンは142万円を集め終了。

そこから2ヶ月かけてキッチンカーを手作りし、2022年5月にオープンしました。

現在(22年11月)でちょうど半年を迎え、まだまだこれからというところです。

なんでジビエなの?

キッチンカーで鹿肉を販売している様子。

私は大阪を中心に鹿肉専門のキッチンカーを営業しています。

すると、1週間に1回は必ず聞かれることがあります。

「なんでジビエなの?」

私は答えます。

「美味しいからです!」

あまりにも拍子抜けの、シンプルな答えに2〜3秒間の沈黙ができ、それから皆さん笑顔で頷いてくれます。

そう、ジビエは美味しいんです。

でも、ジビエには課題があるんです。

ジビエには課題があるんです

ジビエには獣害や猟師の高齢化、ジビエ処理施設の赤字経営など、ジビエ利用を進める上で様々な課題があります。

例えばこのうちの一つ、ジビエ処理施設の赤字経営。

ジビエ処理施設はジビエ肉を衛生的に製品にするための施設

ジビエ肉を販売するためにはジビエ処理施設が必要です。

静岡県伊豆市にあるジビエ処理施設で「全部売っても赤字。だから行政がやっている」という発言がありました。

また日本ジビエ振興協会の理事長も「大半の施設で採算が取れていない」と分析しています。

そもそも施設の稼働率が低かったり、内臓や骨など未利用部位の廃棄費用がかさんだり…。

そういった地域では補助金なしではジビエ肉が流通しないというのが現状です。

これらの課題を解決しま「せん」

解決しましょう、とよく言います。

課題があって、ここだ!という改善点を探し、そこを改善して、良くしていく。

それが解決です。

でも、私は解決だけをするつもりはありません

表面上の課題だけを、今ある手段で解決したとしても、本当の原因はもっと奥の奥にあると思うからです。

大事なことは、ジビエそのものを新しい軸で捉え直すこと。

仕組みや制度はもちろん重要ですが、その器となる文化を醸成することも大切な要素だと思うんです。

「鹿!イノシシ!いいじゃん!もっと使いたい!」

カジュアルに書いてしまいましたが、もう少しお堅くかくと…

害獣から資源へ。

ピンポイントで課題を解決するのではなく、この文化を作っていくための手段として選択肢を選んでいく。

そういった気持ちで、ジビエと向き合っていきたいと思っています。

これからの「ジビエーる」

これから私はどんなビジョンを描いてジビエーるを運営していくのか。

方向性として、3つにまとめました。

①もっと分かりやすく、もっと見やすく

図解を積極的に使用(画像はイメージ)

ジビエは美味しい食材です。

ですが、それだけではありません。

縄文時代から日本人とともに歩んできた鹿やイノシシといった野生動物。

彼らと私たちの間には、さまざまな関係があります。

  • 害獣として
  • 奈良公園で保護されるといった、神様として
  • 高タンパクで美味しい食材として

これって、シンプルに面白くないですか?

一つの動物を一方では美味しく食べて、一方では崇拝する。

これも日本人と鹿が長い時間をかけて関係を築いてきたからだと思います。

そんな「面白い」をもっと分かりやすくお伝えできればと思います。

物事を要素分解して、並べて、検証する。

そういった図解を用いて、視覚的にも見やすい記事を目指します。

②ワクワクを、届けます

情報をお伝えするメディアとして、もちろん皆様のお役に立てる記事を更新していきます。

でも、やっぱり作り手のドキドキやワクワクを私は大切にしたい。

なぜなら、それが私の強みだと思うからです。

私は鹿肉料理を販売するという現場に立っています。

ですが食肉処理、狩猟、ジビエ流通などにおいては素人です。

もっと知りたい、と思います。

知りたいことだらけです。

そんな好奇心を大切に、できるだけホットな状態でお届けできるように努めます。

お役立ち記事、単純な疑問を検証する記事、コラム記事まで、ワクワクしながら道なき道を開拓する私たちの好奇心が伝われば幸いです。

③皆で作っていくサイトにしたい

情報発信メディアとして、どうあるべきなのか。

考えた結果、出てきたのは皆で作るサイトにしたいということでした。

狩猟や、狩猟によって得た肉を食べることは、今まで長い歴史を通して日本で続けられてきました。

そこには各地域、各市町村、そしてジビエに関わる一人一人の想いによって繋がってきたはずです。

個人の考えがあり、個人の価値観があり、個人のルールがある。

一方で情報発信メディアというのは、「狩猟とはこういうもの」「ジビエとはこういうもの」という定義を基本とした情報発信に偏りがちです。

それって、そもそもの文化としての狩猟・ジビエとは反しているよね。

なので、もっとたくさんの意見があっていいし、何より私が聞きたいと思うんです。

意見を最大限取り入れられるような仕組みを作りたい。

そういう思いで、皆さんとの接点を作りました。

ご意見・質問はこちら!

こちらのボタンを押して頂くと、質問箱というサイトに移動します。

ぜひ、質問欄にご意見・ご感想をお寄せください。

質問の回答はジビエーる公式Twitter(リンクはこちら)にて公開いたします。

匿名で質問できる代わりに、回答時に通知がいくことはありませんので、Twitterアカウントをフォローの上回答をお待ちいただければ幸いです。

さいごにお願いがあります

前章でもお話しした通り、私は狩猟やジビエ食肉処理においては素人です。

ジビエを盛り上げるためには、狩猟から料理販売まで、現場の方のご意見を聞き、力を合わせて一歩を進めることが必要だと考えています。

なので、皆さまとの交流の場として、ぜひジビエーるのTwitterアカウントのフォローをお願いします!

もしかすると、Twitterのダイレクトメールより編集長のあかりんごから取材やアンケート調査などをご依頼するかもしれません。

何卒、ご協力いただければ幸いです。

最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願いします!!

ABOUT ME
あかりんご
鹿肉専門のキッチンカーSHIKASHIKA店長。神戸大学で畜産を学び牛飼いを志すも「日本で持続可能な肉とは?」という問いをきっかけに、鹿肉と出会う。鹿肉を日本の肉文化に、をビジョンに掲げ、美味しい鹿肉料理を日々提供していたが、より美味しい鹿肉を求めて現在は北海道で鹿を捌いている。