こんにちは!あかりんご(@akaringo252588)です!
「犬は生肉でも平気で食べられる」と思っていませんか?
実は、生食には少なくとも、リスクがあるんです。
そこで今回は、ジビエペットフードの生食に関わるリスクと、安全な与え方についてご紹介します。
ペットに生肉を与えるリスク5選
近年、ジビエペットフードが流行しています。
ジビエとは野生動物のお肉のこと。
国内ではジビエとして鹿やイノシシの肉や骨、角を使ったペットフードが流通しています。
ですが、中には生食用として販売されている生肉もあるのです。
こういった生肉をペットに与えることは、リスクが伴います。
今回は、ペットにジビエ生肉を与える時のリスクについて5つにまとめました。
①犬もE型肝炎ウイルスに感染
E型肝炎ウイルスは、E型肝炎という急性肝炎を引き起こすウイルスです。
このウイルスは野生のイノシシや鹿だけでなく、家畜の豚も持っています。
人間にもかかる病気で、劇症化すると死に至ることもある病気です。
このE型肝炎ウイルスは、犬にも感染することが分かっています。
感染しただけで、E型肝炎を発症しない場合もありますが、病気が起こらないことの証拠はありません。
②寄生虫である肝蛭
肝蛭(かんてつ)とは、イノシシや鹿だけでなく犬や人など、ほとんどの哺乳類に寄生する吸虫です。
名前の通り、肝蛭は肝臓に寄生します。
ジビエの肝臓を生で食べたために感染した人の中には、死亡した事例もあります。
犬に対しての影響はまだ明らかになっていませんが、このような寄生虫は高い確率で発見されます。
肝臓だけでなく肉にも付着している可能性があるので、肝臓以外の部分にも注意が必要です。
③住肉胞子虫
こちらも肝蛭と同様に、寄生虫の一種です。
これは筋肉内に寄生する寄生虫の一種で、これも人や犬に感染します。
症状は比較的景勝で終わると言われていますが、食中毒事例の件数が少ないため、はっきりとは分かっていません。
④オーエスキー病
特にイノシシ肉で注意するべき感染症です。
オーエスキー病とはイノシシ肉に含まれている可能性があるオーエスキー病ウイルスによって引き起こされる病気です。
豚やイノシシ以外には感染しにくいものの、感染すると100%死に至ります。
⑤サルモネラ・カンピロバクター
注目するべきは、犬の感染症だけではありません。
サルモネラやカンピロバクターは、犬には影響ありませんが人間に感染する食中毒菌です。
嘔吐や下痢などを引き起こす食中毒菌で、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化する危険があります。
与えたその時は注意していても、生肉を与えたペットがどこへ触ったのかまでは管理ができません。
知らず知らずのうちに手や顔に菌が付着し、感染する可能性もあります。
気をつけていたのに食中毒になってしまった…ということも、ないとは言い切れないのです。
生肉をペットに与えることは、ペットだけでなく飼い主にもリスクがあるのですね…。
ジビエペットフードの与え方
それでは、安全にジビエ肉を与えるためにはどうすればいいのでしょう?
結論から言うと、加熱です。
これまでの説明の通り、ジビエの生食には様々なリスクがあります。
これはジビエ肉に限ったことではなく、鶏肉や牛肉など全てのお肉に対して言えることです。
ですが、加熱さえきちんと行えば、安全に食べることができます。
加熱の方法と目安
加熱の方法は、焼いたり電子レンジで温める方法があります。
この時の目安は、中心温度です。
厚生労働省によると、食中毒を防止するためには中心温度が75度以上の状態で1分間以上加熱することが推奨されています。
これが満たせる調理法を選び、確実に加熱するようにしましょう。
また、加熱後は時間をあけずすぐに与えましょう。
肉を扱う時は、常温で放置せず、こまめに手洗いを心がけましょう!
生で与える場合はリスクを理解の上で
どうしても生で与えたい場合は、出荷元の確認をしっかり取っておきましょう。
出荷元には大きく分けて2種類があります。
- ジビエ食肉加工施設を通しているもの
- ジビエ食肉加工施設を通していないもの
生で与える場合、①ジビエ食肉加工施設を通しているものをオススメします。
ジビエ食肉加工施設を通しているものは、寄生虫や病気の検査がされているからです。
ですが生食のリスクが0になる訳ではありません。
生肉を与える場合はそういったことも理解して行いましょう。
ペットへ生肉を与えることはリスクの方が大きい
ペットに生肉を与えることを良しとする記事も出ているのですが、大切なペットのため、そして何より飼い主さん自身のためにも、生食はおすすめできません。
メリットとリスクを比較すると、リスクの方が大きいというのが私の見解です。
ジビエペットフードの人気が高まっている今こそ、生食のリスクを見直すきっかけになればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!