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お店情報

大阪本町の本格ジビエカレー店 Spicy Buck に行ってきた!

こんにちは!

鹿肉がとにかく好きな、あかりんご(@akaringo252588)です!

今回は、大阪にあるSpicy Buckというカレー屋さんに行ってきました!

ここではなんと、本格的なジビエカレーが食べられるんです!

早速、行ってみましょう!

バーのような雰囲気のジビエカレー店

Spicy Buckは、御堂筋線の本町駅から徒歩4分のところにあります。

本町駅に着いたら19番の出口を探し、エレベーターを上がると地上に出ます。

左手に大きな道路が見えるので、反対側へ道路を渡り、下の写真にある角を曲がります。

名刺、合カギと大きく書かれた看板が目印

ここから真っ直ぐに歩いて、2つ目の十字路を右に曲がります。

スタイリッシュな雰囲気

ありました!

ウッドデッキが爽やかな印象ですが、「SPICY BUCK」と書かれた黒いテントがかっこ良い!

店内はバーのような落ち着いた雰囲気。

カウンター席もあるので1人でも心配ありません。

店には狩猟グッズが
カラフルな薬莢がオシャレです。

店内は狩猟グッズがズラリ。

薬莢やハンターのキャップやベストなどが並んでいます。

鹿肉とイノシシ肉が選べる御膳メニュー

席につくと、まずペットボトルのお水を頂きました。

こちらは持って帰ることができます。

それでは次に、メニューを見てみましょう!

小鉢もたくさんあり読んでいるだけでワクワク…!

メニューは以下の3つから選ぶことができます!

  • 丹波紅の猪 SP カレー御膳(2700円)
  • 丹波紅の鹿 カレー御膳(1850円)
  • 吉備若鶏 カレー御膳(1650円)

2020年9月現在、お値段はコロナ収束応援価格ということで、こちらの価格より少しだけ安くなっています!

そしてお肉の選択肢は猪肉、鹿肉、鶏肉。

どれも美味しそうですが、私が選ぶのは…やっぱり鹿!

追加メニューのバラエティも豊富です!

カレー御膳じゃお腹がいっぱいになるか心配…という方も安心してください!

追加メニューとして色々なお肉のカレーが頼めちゃうんです。

鹿肉も、猪肉も食べてみたいという方はこちらを活用するのもオススメです。

バラエティー豊かな、6つの小鉢

お腹を空かせながらカレーの良い匂いを楽しんでいると…

ついに、丹波紅の鹿 カレー御膳が運ばれてきました。

見た目からして、満足感がすごいカレー御膳。

これは食べ応えがあるに違いない。

早速、右上にある小皿から頂いていきます。

ビーツのポテトサラダと鹿ベーコンフレイク

こちらはビーツのサラダ

赤いビーツが入ったポテトサラダで、横には自家製の鹿肉フレークが添えられています。

ポテトのふんわりとした優しい風味の後、噛むほどに溢れる鹿肉フレークの旨味が口の中に広がります。

本日の副菜

続いてこちらは日替わりの副菜

今日はナスのモジューというスリランカの料理だそうです。

揚げたナスにスパイスを揉み込んだもので、後からフツフツと来るスパイシーな風味で汗がじわりと滲みます。

丹波紅の猪鹿肉のリエット

こちらは、猪と鹿を使ったリエット

リエットとはお肉がホロホロになるまで煮詰めた後、脂を流し込みペースト状に固めたもの。

パンと一緒に食べることが多いリエットですが、ここではナンとの組み合わせが楽しめます!

口に入れた時に優しい肉の旨味が広がり、口の中の温度で脂が溶けて甘さが後追いして来るんです。

飲み込んでしまうのがもったいないくらい、上品な味でした。

本日の豆カレー

こちらは豆カレー

今日の豆カレーは、チャナダルとレンズ豆のカレーだそうです。

チャナダルとはひよこ豆のひきわりを指し、このチャナダルを他のカレーに加えることでよりマイルドになるのだそう!

豆苗とトビッコの和物

こちらは豆苗とトビッコの和え物です。

シャキシャキプチプチした食感が楽しい一品でした。

丹波産紅の鹿熟成背ロースハムと淡路島玉ねぎスパイス漬け

こちらは、熟成鹿 背ロースのローストハムです。

そしてこのローストハムが、とても美味しい!

噛むほどにフワッとほぐれるほど柔らかい鹿肉。

しかも舌触りはしっとりしていて、舌を包み込むように熟成による豊潤な香りと旨味が口の中いっぱいに広がります。

付け合わせの玉ねぎとの相性も抜群!

これは追加メニューでも頼むことができるので、是非味わって欲しい一品です。

鹿肉がたっぷり入った贅沢カレー

そしてついに、私はカレーへと手を伸ばしました。

カレーは鹿もも肉がゴロッと入ったカレー(写真奥)と、鹿ミンチ肉が入ったキーマカレー(写真手前)がメインです。

丹波産紅の鹿モモ肉とポルチーニ茸のカレー

鹿もも肉が入ったカレーはポルチーニ茸を使用しているとのことで、口に入れた瞬間に奥深い香りが楽しめます。

そして何よりも、大きな鹿肉を口いっぱいに頬張る喜びは言葉では表せませんでした…。

丹波産紅の鹿クビ肉とバラ肉の粗挽きキーマ

こちらのキーマカレーは、もも肉のカレーとは一味違います

それは、口に入れた時の爽やかな香りでした。

もも肉のカレーが奥深く、ゆっくりと広がっていくような香りでしたが、キーマカレーは爽やかに口の中を駆け抜けていくイメージです。

爽やかさが駆け抜けた後に、ミンチ肉から溢れてきた鹿肉の旨味がスパイスと良い具合に絡み合います。

お米を食べたい衝動に駆られた私は、今まで食べたカレーなどをご飯の上に投入します!

カレーを投入します!

スパイスカレーと言えば細長くパラパラしたお米を使ったものもありますが、Spicy Buckでは日本米を使用しています。

これはランチで食べる御膳にこだわっているからだそうです。

家で食べるカレーと同じ日本米ながら、鹿肉カレーという非日常感が面白い!

そしてカレーや小皿の具材を乗せたら…仕上げに鹿骨スープを注ぎます!

この鹿骨スープは鹿の骨を炊いて作るそうで、鹿の旨味を感じます。

これをスプーンでかき混ぜて食べるのですが…なんと!!

今まで単体で食べてきたカレーが、合わせて食べると全く違う味になるのです!

スパイシーだったナスのモジューも、他のカレーと組み合わさると鹿肉の旨味とバチっと合うのです!

ご飯の横に添えられた紅生姜も、カレーと混ぜて食べると酸っぱさが消え、何とも言えない不思議な味に。

単体で食べてもよし、組み合わせを楽しんでもよし、全て混ぜてみてもよし。

一度で3回も楽しめる「丹波紅の鹿 カレー御膳」、オススメです!

「命を無駄にしたくない」店主トニーさんの思い

「命を無駄にしたくない。」

そう言うのは、Spicy Buckでお肉の管理を担当されている店主のトニーさん。

そんな思いからジビエの有効活用方法を模索し、スパイスカレーにたどり着いたと言います。

ここでのポイントは2つあります。

一つ目は、熟成を施し完璧な状態で提供すること。

Spicy Buckでは鹿を一頭丸ごと仕入れ熟成庫で1週間寝かせます。

こうすることによって、じっくり肉の中の水分が抜けるのです。

水分が抜けたお肉はきゅっと引き締まり、味がとても豊かになります。

そして二つ目は、全ての部位の有効活用です。

背ロースはハム、筋の少ないもも肉は大きめのブロックに切りカレーへ入れます。

そしてバラ肉やクビの肉はミンチにしてキーマカレーに。

もしくは乾燥させて鹿フレークに加工するのです。

何より驚いたのが、鹿骨スープの作り方です。

もちろん鹿骨を入れて煮込むのですが…。

通常、熟成を行うと肉の表面だけがカチカチになってしまいます。

よって表面を切り取って調理をするのですが、そこで切り取った肉片もスープに使うのだそう。

加えて煮込んだ後、骨の周りに付いた肉も捨てずにリエットに加工を行っているそうです。

カレー御膳には、美味しさと有効活用へのこだわりがギュッと詰まっているのです。

取材を終えて

今回、「Spicy Buck」へ取材をさせていただき感じたことは、レストランにおける有効活用の可能性です。

熟成は肉が美味しくなる分、表面が乾燥してしまうため食べられなくなってしまいます。

そうした部分は廃棄せざるを得ないのです。

そういった捨てられるはずの部分を、レストランで熟成するからこそスープに利用できるということに、気付きました。

また、筋の多い部分をミンチに活用したり、リエットやフレークとして提供していることにも感銘を受けたのです。

どれだけ無駄なく活用できるか、という点で大変勉強になりました。

おまけ

その日はなんとイノシシのスペアリブがサービスで付いてきました!

骨を持ってかじり付くのが美味しい!

骨を持ってかぶりつく、イノシシ肉のスペアリブ

骨周りのお肉は特に旨味が強く、プルプルのコラーゲンもたくさん入っていました!

美味しかった〜!

お腹いっぱいです!

Spicy Buck の情報

基本情報

  • 住所:大阪府大阪市西区西本町1-9-13 FUJIビル5号館 1F
  • アクセス:OsakaMetro中央線本町駅24番出口から徒歩2分
  • 電話番号:080-7805-1521
  • 営業時間:土曜日【11:00〜20:00(L.O)】日・祝日【11:00~15:00(L.O)】
  • 定休日:月〜金

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ABOUT ME
あかりんご
鹿肉専門のキッチンカーSHIKASHIKA店長。神戸大学で畜産を学び牛飼いを志すも「日本で持続可能な肉とは?」という問いをきっかけに、鹿肉と出会う。鹿肉を日本の肉文化に、をビジョンに掲げ、美味しい鹿肉料理を日々提供していたが、より美味しい鹿肉を求めて現在は北海道で鹿を捌いている。