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ジビエペットフード

ジビエペットフードへ切り替えるにはどうすれば良いの?

こんにちは!
あかりんご(@akaringo252588)です!

無添加で高タンパクなジビエペットフードとして鹿肉などを使ったペットフードを目にする機会も増えてきました。

ジビエペットフードを愛犬の食事に取り入れてみよう、と考える方も多い中で、注意しなければならないのは、その切り替え方。

それまで食べ慣れていたものとは別の食事に切り替えるタイミングは、消化不良などのトラブルが起こりやすく、注意が必要なんです。

そこで今回はジビエペットフードに関して…

  • いつ切り替えたらいい?
  • 量はどのくらいあげたらいい?
  • あげすぎると悪い影響がある?

こうした疑問を解決していきたいと思います!

ジビエペットフードとは?

それではまず、ジビエペットフードとはどういったものなのでしょうか。

ジビエとは、野生動物のお肉を表すフランス語。

よって基本的には、鹿肉やイノシシ肉を原料としたペットフードのことを言います。

種類は、主に5つです。

  • カリカリタイプ
    普段のドッグフードと同じ、カリカリしたタイプ。

  • ジャーキー
    肉を乾燥させジャーキーにしたもの。
    ハツ(心臓)や食道など内臓ジャーキーも実は人気。

  • ドッグガム用の骨や角
    ワンちゃんがガリガリと噛んで歯の健康とストレス発散に。
    中でも鹿骨や鹿角が人気です。
    イノシシの皮を与える場合もあります。

  • フレッシュミートタイプ
    生肉をそのまま販売しているタイプ。
    冷凍で流通しているものが大半で、必要分を解凍して使う。

  • ウェットフードタイプ
    肉や他の食材とともに加工したウェットフードタイプ。
    いつものフードの上にかけて与える。

このように、ジビエを使ったペットフードにも、色々な種類があるのです。

ジビエを取り入れるメリットは大きい

それでは、ジビエをペットフードに取り入れるメリットとは何なのでしょう?

まず一つ目に、ジビエペットフードは無添加である場合が多いことです。

ワンちゃんによっては、添加物に対するアレルギーが発生する場合もあるため、気になる方にはオススメです。

また、アレルギーが発生しやすい鶏肉や牛肉に対し、鹿肉やイノシシ肉は食物アレルギーが発生しにくい数奇タンパク質

よって牛肉や鶏肉でお腹を壊してしまうワンちゃんにも試して欲しい素材となっています。

詳しくは、こちらの記事で解説しています。

次に、ジビエは高タンパクな食品だと言われています。

例えば、鹿肉は牛肉の1.4倍ものタンパク質が含まれているのです。

よって、ジビエのお肉は食が細くなったワンちゃんにも食べて欲しいフードとなっています。

最後に、ジビエ肉には鉄分が豊富です。

ジビエに含まれるヘム鉄は動物の体に吸収されやすく、ワンちゃんの体に不可欠な鉄分を補います。

このように、ジビエペットフードはアレルギーや老化、健康のためなど、様々な悩みの解決に繋がるのです。

いつ切り替えるの?

それでは、ペットフードはいつ切り替えれば良いのでしょうか?

フードの切り替えは、ワンちゃんにとって必要なエネルギーや栄養素が変化するタイミングに行うことが一般的です。

よって、フードを残すようになったり、いつもの食事では物足りなくなってきた場合には、フードの切り替えを検討する必要があります。


ジビエペットフードへ切り替えるタイミングでオススメなのが、成犬から老犬になる時期や、老犬から高齢犬になる時期

食が細くなり老化が気になる時期だからこそ、高タンパクなジビエペットフードへ切り替えるメリットは大きいのです。

ジビエペットフードに切り替える方法

ワンちゃんは、食べ慣れないものを食べると消化不良を起こしたり、吐き戻してしまいます。

これを防ぐために、どうやって切り替えていけば良いのでしょうか?

ごく少量からはじめよう

まずはワンちゃんが本当にジビエペットフードを食べても大丈夫か、を検証しましょう。

ごく稀に、鹿肉に対してもアレルギーが出る場合があるからです。

まずは、おやつとしてジャーキーを与えたり、カリカリのジビエドッグフードを少量だけ食事に取り入れてみましょう。

1週間かけて量を増やしていく

次に、ジビエペットフードの量を少しずつ増やしていきましょう。

具体的には、従来のフードを10%ずつ置き換えていきます。

1日目は10%、2日目は20%…というように、少しずつ量を増やしていきます。

1週間くらいかけて、ジビエペットフードへ切り替えていきます。

この時、ワンちゃんの体調に変化がないかなどは気をつけて見るようにします。

ジビエペットフードを与える時の注意点

最後に、ジビエペットフードを与える時の注意点を3つご紹介します。

下痢などが表れた場合は?

フードを切り替える過程で下痢や体調不良が表れた場合は、ジビエペットフードを与えるのをやめて、もとのフードに戻します。

完全に体調が戻ったら、もう一度2回目の切り替えを行ってみるのも良いでしょう。

その場合は、もっと少ない分量から始めるのがオススメです。

また、下痢や嘔吐がひどい場合は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

もしもの時のために、ジビエペットフードの情報は残しておくと安心です。

老化が気になるワンちゃんは数回に分けて

ワンちゃんは高齢になると、運動時間がだんだん減っていきます。

よって、一度に食べられる量も少なくなっていきます。

もしフードを残すようなことが増えてきたら、食事回数を増やしてみるのも良いでしょう。

老齢犬の場合は1日3〜4回に分けて食事を与えるのがオススメです。

与えすぎには注意が必要

ジビエペットフードの与えすぎには注意です。

鹿肉は嗜好性(しこうせい)が高い食品と言われています。

嗜好性とは、好んで自発的に食べるかどうかを表す言葉です。

カリカリのドッグフードタイプは肉の風味が少なく嗜好性は高くありませんが、ウェットタイプやジャーキーなどは食べすぎてしまう可能性があります。

ジビエばかりあげてしまうと、総合栄養食を食べなくなり栄養バランスが崩れてしまうのです。

ワンちゃんの様子を見ながら、取り入れる量や種類を調節するようにしましょう。

ジビエペットフードを少しずつ取り入れて行こう

ペットの生活水準も高くなっている近頃、ワンちゃんの寿命はどんどん伸びています。

一緒に過ごせる時間が増える分、愛犬には元気でいて欲しいですよね。

だからこそ、ワンちゃんの老化が気になってきたタイミングで、ジビエペットフードに切り替えてみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
あかりんご
鹿肉専門のキッチンカーSHIKASHIKA店長。神戸大学で畜産を学び牛飼いを志すも「日本で持続可能な肉とは?」という問いをきっかけに、鹿肉と出会う。鹿肉を日本の肉文化に、をビジョンに掲げ、美味しい鹿肉料理を日々提供していたが、より美味しい鹿肉を求めて現在は北海道で鹿を捌いている。